紙面企画を完全攻略!効果的なアイデア出しの方法【ニュースレター作成講座第10回】


今回は新シリーズ「紙面企画を完全攻略する!」の1回目!
紙面企画のアイデアを出す方法について紹介します。

前回までは、いろいろな会社のニュースレターの実例を紹介してきました。

いよいよ今回から、あなたの会社のニュースレター作りが本格的に始まります。ぜひ取り組んでみてください。

本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上 健太郎が、ニュースレターの紙面企画について自社事例を挙げながら解説します。

オモシロホンポとは?
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。

前回ご紹介した福井県にある「税理士法人上坂会計」さんの事例もぜひ参考にしてください。

「読者」と「コンセプト」の大切さをおさらい

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前回までは、「読者」と「コンセプト」を決めて紙面企画を決めることが大事だとお伝えしました。

「誰に読んでほしいのか」と「ニュースレターのコンセプトは何か」を決めたら、毎号作る度に思い出すことも大切です。

そして実例として、さまざまな会社のニュースレターの読者やコンセプト、誌面企画を紹介しました。
これから実際にニュースレターを作っていく上でも、「読者」と「コンセプト」は肝になる部分ですので忘れないでくださいね。

1人ブレストで紙面企画のアイデアを出す

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まずは紙面企画のアイデアを出します。ここでどれだけアイデアを拡散させられるかがポイントとなります。
本当に結果が出るニュースレターを作るためには、時間をかけてアイデアを出して深掘りしていくことが欠かせません。

といってもやり方は簡単。1人ブレインストーミングを行うのです。
一般的にブレインストーミングは複数人で行うものですが、ニュースレターのアイデア出しは1人でも大丈夫です。

ここでは「かわけん流1人ブレスト」のやり方を紹介します。

ステップ1.A4用紙を用意する

まずA4用紙を用意します。真っ白な紙でも、方眼用紙でも構いません。書いていて気分が上がるようなお気に入りの紙だといいですね。

ステップ2.順序を気にせず自由に「描く」

A4用紙を横に使い、思い浮かんだことを順序立てずに自由に「描いて」みましょう。

「描く」という漢字を使っているのは、絵を描くようにアイデアを書いていってほしいからです。きちんとしたアイデアノートを作るのではなく、パッと思いついたことを、順番を気にせず書いていきましょう。

例えば「ダイエット企画をやってみたいなみたいな」と思ったら、まず「ダイエット企画」と書いて、スタッフのAさん、半年間のプログラム、目標を達成できたらご褒美、できなかったら100キロマラソンに強制参加?といった風に書いていきます。

ステップ3.次のアイデアを描いていく

ダイエット企画について一通り書き終わったと思ったら、次のアイデアに移りましょう。
近所の飲食店レポート、あのうどん屋さんに行って取材したい、できれば仲良くなって自社のお客さんになってほしい、という風に書いていきます。

今は自由にアイデアを出す段階なので、「自社のお客さんになってほしいなんて書いたらいけないのでは?」と遠慮せずに、思いついたことをどんどん書きましょう。

A4用紙1枚分が埋まったら、2枚目、3枚目と新しい紙を使ってさらに書いていきます。

1枚の紙をアイデアでびっしり埋めようとする必要はありません。「紙の余白が無駄になるかな?」と考えず、とにかく何枚も書き続けるのです。

もちろん1枚に収まるなら1枚でも構いません。
とにかく「こんなことをやってみたい」というアイデアを思い浮かぶだけ書きます。

1個の企画が思い浮かんだら、担当スタッフは誰にするか、自分も一緒にやるかなど、細かい部分のアイデアも出していきましょう。

ステップ4.アイデアを描き尽くしたらいったん終了する

やがて「もうアイデアが出尽くしたかな」と思うまで書けたら、そこで一旦終了です。
慣れないうちは本当にアイデアがすべて出たと思うまで、何時間もかけてやってみましょう。

「こんなに簡単なことでいいの?」と思うかもしれませんが、これだけでも効果が出るんです。

ニュースレターのアイデア出しのポイント

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実は多くの人がアイデアを出すとき、無意識のうちに自分の思考を枠にはめてしまい、余計なアイデアを出さないような状態になってしまっています。この状態では、せっかくアイデアを出してもつまらないものになりやすいです。

そこで、自分の中にある枠を一度壊して、頭の中にあるアイデアを膨らませるだけ膨らませてみましょう。

いきなりまとめようとしないのもポイントです。

また「時間がもったいない」と、アイデアを広げる時間を短くしてしまうと、なかなかよい企画が出ません。

「紙にアイデアを書く時間より、ほかの作業をする時間のほうが大事では?」と思うかもしれませんが、ここで十分にアイデアが膨らまないと、本当に結果が出るニュースレターにならないのです。

早く先に進みたい気持ちをぐっとこらえて、アイデアを出す時間を大事にしましょう。

アイデアの拡散方法についてもっと詳しく知りたい人は、マインドマップや発想法について書かれた本を読んでみるのがおすすめです。
赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」を読んで、メモの取り方を学ぶのもいいですよ。

アイデアはとにかく「自由に」出そう

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今回はニュースレター作りに欠かせないアイデア出しの方法とポイントを解説しました。

1人ブレストをするときは、自分が持っている思考の枠を外し、自由にアイデアを広げることを意識しましょう。

短時間でパパッと終わらせようとせず、時間がかかっても自分の頭からアイデアを出すことにチャレンジしてみてください。
地道な作業に見えるかもしれませんが、この作業が効果の出るニュースレター作りにつながります。

次回は、出したアイデアを整理する方法について解説するので、ぜひご覧ください。

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