オモシロホンポ事例に学べ!読者の心に届く紙面企画とは?Vol.4【ニュースレター作成講座第9回】


今回は「ニュースレターの紙面企画」シリーズの4回目、オモシロホンポで制作した事例と、紙面デザインに関するアドバイスを紹介していきます。

実例を見ながら、自社でニュースレターを発行するときのイメージを膨らませていきましょう。

本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上 健太郎が、ニュースレターの紙面企画について自社事例を挙げながら解説します。

オモシロホンポとは?
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。

前回ご紹介した福井県にあるカーテンの企画・製造・販売を行う「カズマ」さんと、ダイレクトメールの印刷から発送まで請け負う「DMクラスター」さんの事例もぜひご覧ください。

【事例紹介】各社のニュースレター紙面を覗き見!

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今回は事例紹介の最終回!1社の事例を紹介します。

7.税理士法人上坂会計

「税理士法人上坂会計」さんは、福井県にある会計事務所です。

  • 読者:顧問先と鳥瞰塾(ほか主催セミナー)参加者
  • コンセプト:日々の経営に潤いを

「日経うえさかさん」というタイトルで、A3を縦に使い裏表2ページで作成しています。

1ページ目のタイトルの上には、ニュースレターのコンセプトである「日々の経営に潤いを」を入れています。

この号では、社内で「7つの習慣」を学んでいることを紹介しました。
「7つの習慣」は、スティーブン・R・コヴィー博士が人間の成長過程に必要な習慣を構造化したものとしてよく知られています。

勉強会の様子だけでなく、社内スタッフが7つの習慣を学んだあと、実際にどんな風に習慣を変えたかも載せています。
この勉強会にはパートさんも参加していたので、それぞれのパートさんがどういう風に感じたのかを座談会形式で紹介してみました。

読者に「あ、上坂会計さんは7つの習慣を社内全体に浸透させるために頑張っているんだ。そういう税理士法人さんは、きっと信頼できるだろうな」と思ってもらうことを目的にしています。


2ページ目の一番上には、上坂会計さんが主催する「A DAY」というセミナーの報告を入れました。これから開催するセミナーのお知らせではなく、終了したセミナーの報告なんです。
オンラインでの開催だったため、実は講師の上坂先生はこんな感じでやってきましたという舞台裏を紹介しました。

紙面の真ん中あたりには、「デジタル社会への対応 入門編」のコーナーがあります。
上坂会計グループにはデジタル事業部があるのですが、会計事務所で経営全体のことをここまで網羅している会社はなかなかないんです。
上坂会計グループさんのデジタル事業部は、RPA(人間が日々行っている業務の自動化)をサポートしたり、さまざまな業務のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)化のコンサルティングを行ったりしているので、この事業をもっと知ってもらうために連載を始めました。

下の段はスタッフの紹介コーナーです。この号では木村さんを紹介しました。
たい焼きにこだわりがあるとのことだったので、福井県にあるおいしい一丁焼きのたい焼き屋さんをレポートすることに。
業務以外の一面を載せると、その人の人となりを過不足なく表現できて、読者との距離感も縮まります。

一番下の段では、編集後記に加え、スタッフが本に載ったことを紹介しました。

「きれいなデザイン」にこだわる必要はない

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ここまで合計7社の事例を紹介してきましたが、もしかしたら「こんなにちゃんとしたデザインのニュースレターなんて作れないよ。うちではニュースレターを出すのは無理なのかな…」と思った人もいるかもしれません。

ですがニュースレターはきれいなデザインでなければ発行してはいけない、なんてことはありません。
「きれいなデザインは作れないから…」という理由でニュースレター作りをあきらめないでくださいね!

今まで紹介してきた事例は、ニュースレター制作に強みを持つオモシロホンポが制作したものです。
私たちは「成果の出るニュースレター制作ならどこにも負けない!」という自信を持って制作していますから、原稿・企画・デザインどれもしっかり作った上でクライアント様に納品しています。

ですが皆さんが普段の業務をしながらニュースレターを作る場合、一切妥協のないニュースレターを作るための十分な時間はなかなか取れないのではないでしょうか。

だからこそ、今はきれいなデザインを作るよりも、この講座で繰り返しお伝えてしている「読者は誰かを意識する」と「コンセプトを決めた上で紙面内容を考える」という点をしっかり押さえてほしいのです。
ここさえ押さえていれば、「デザインのクオリティが高くないとダメなの…?」と気にする必要はありません。

ニュースレターのデザインは、PowerPointやWord、Excelなどでも作れます。Canvaという無料でデザインを作れるツールもおすすめですよ。
Macの場合はPagesやKeynoteを使うと、デザイン性がしっかりしたニュースレターも作れるようになります。

まずは自社で使いやすいソフトを利用し、「きれいなデザイン」にこだわりすぎないように進めていきましょう。

「読者」と「コンセプト」が決まれば紙面企画は怖くない

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この講座では何度もお伝えしていますが、大切なのは「読者」と「コンセプト」を意識することです。

コンセプトを決めた後に紙面内容を考えていくことを忘れないようにしましょう。
逆に言えば、読者とコンセプトさえしっかり決めておけば、誌面企画を考えることはそう難しいことではありません。

次回からは、「紙面企画を完全攻略する!」をテーマに、誌面企画の作り方をもっと掘り下げていきます。
アイデアを出すコツや創刊号の誌面の作り方など、具体的なポイントをシリーズで解説していきますので、ぜひご覧ください。

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