無意識のうちに人の懐に入っていくツール
ーーニュースレターをつくり始めた理由を教えてください。
栗原 邦夫さま(以下、敬称略):税理士は通常、経理状態を把握したり、経営に関する疑問や悩みなどを相談するために契約先にお伺いする”月次訪問”を毎月行います。ただ、うちでは月次訪問の頻度を減らすことで費用を抑えたプランもあるので、お客さまによっては年に数回しか会わないこともあるんです。ただ、その分費用が掛からないという理屈はわかっていても、年に数回となるとさびしいじゃないですか。”放っとかれた感”というか。それを何らかの形で埋めたいと思っていたんです。
ーー『くりがわら』では、毎月のテーマに沿ったコメントをスタッフ全員がしています。スタッフの方たちの反応は?
栗原:楽しんでやっていますよ!少なくとも、嫌だとは思っていないです。コメントの締め切りが嫌だというのはあるかもしれないですけど(笑)。ニュースレターの狙いを明確に伝えているのも大きいと思う。あとは、『くりがわら』をお客さんが「見たよ」って、反応をくれるんですよね。スタッフたちも、書いたことに対して反応をもらえるのは、悪い気はしないじゃないですか。担当じゃないお客さまにも、一人ひとりのスタッフのことを知ってもらって親近感が湧くのもうれしいところ。「初対面の感じがしない」という声はよく聞きます。
ーー「ニュースレターの狙い」について教えてください。
栗原:無意識の内に、読む人の懐に入っていく媒体でありたいと思っています。うち、同業他社に比べて、解約がすごい少ないんですよ。データではなくって、あくまで周りの話を聞いての体感なんですけど。『くりがわら』を読んでいるからという証拠はないですけど、そういうものになっていると私は信じています。かわけんもみっきー(※オモシロホンポ デザイナー川上美里)も、本当にひたすら話をよく聞いてくれる。オモシロホンポのいいところ。かわけんと仕事をし始めて来年10年以上になるけど、これからも支え合っていくんだろうなと思います。
税理士法人クリアー
所在地:埼玉県蕨市北町1丁目21−19
HP:http://kuriharakaikei.suika-gate.jp/