表面的なものではなくて、私の想いそのものが形になっていると思います。

ーーオモシロホンポと出会ったきっかけは何だったのでしょうか?

日高久美 代表(以下、敬称略):2015年、かわけんさんのセミナーに参加したことがきっかけでした。その当時、私は開業する前で、色んなセミナーを片っ端から受けていたんです。そんな時にかわけんさんに会って、この人だったらいいヒントをくれるかもしれないと思って相談したんです。

川上:久美さんは元々美容師をされていて、両親の介護をきっかけに、介護業界の大きな違和感を感じたんだよね。現場で献身的に働くスタッフがいる一方で、施設の経営者側の冷たさや対応の遅さに憤りを感じたりね。人間関係が良好で、働く人たちが生き生きしている施設を作りたいっていう想いで、介護施設未経験のまま立ち上げたんですよ。一番最初に会った時、「施設を建ててるけど、採用とかそれ以外が全く決まっていないんです」って話をされて、まるで映画だよね(笑)。全く縁も経験も人脈もなくて、あるのは土地とちょっとの勇気で走り出した時に相談されて。なんだろうこの人は…って驚いたけど、話を聞いてると悪い人じゃないって分かって。僕は話を聞くことはできるから、たくさん話しをして言葉にすることを始めたんです。

日高:そうなんですよね。それに施設の建設中に、私はある方から「理念は何ですか?」と聞かれて、何も答えることが出来なかったんです。想いはいっぱいあるんだけど、それを言葉にする作業が出来ない…。私の想いが入った理念を作りたくて、かわけんさんに依頼したんです。まずは、何日も何時間もかけて話しましたよね。かわけんさんには何でも話が出来たんです。その時思いついたものを、話し続けましたね。そして、私の想いをまとめた冊子が生まれたんです。

小冊子に共感したスタッフが集まってくれた

日高:完成した小冊子を、うちの施設で働かないかと声をかけていた方に読んでもらいました。その方は、うちで働くことを断るつもりだったし、私もそれを分かっていました。しかし、原稿を読み進めるうちに「本当そうなんですよ」って共感してくれて、うちで働くことを決心してくれたんです。開業からずっと、施設長として働いてくれています。あの小冊子のおかげですね。それから、面接へ来た方に小冊子を渡し続けました。言葉で話すよりも伝えやすかったですし、あの小冊子に共感してくれたスタッフが集まってくれたと私は思っています。私は文章を書くのが苦手だし、本当に伝えようとしていることを言えなかったりするんです。かわけんさんは、それをきちんと言葉にまとめてくれました。今読み返しても、あの時の私の想いが全て入ってると思いますし、「そうそう!」って共感してしまうんです。

川上:振り返ると頭が痛くなってきた(笑)。よかったぁっていう気持ちです。

日高:小冊子を作った後は、法人理念を一緒に形にしてもらったり、開業の節目にはスタッフへ書いた手紙を見てもらったりしましたね。毎日の業務に追われると、入社した時の想いや、私達が目指してるものを忘れてしまうんです。私は介護の技術は何も持っていないので、私が伝え続けたいのは「心」の部分。利用者さんはもちろんのこと、一緒に働くスタッフをおもんぱかる(思いをめぐらせながら、もう一歩深く関わろうとする姿勢)ことの出来る人に成長していくことを目指そうよって伝えたいんです。

川上:小冊子や手紙とか、ただ形を全部作って久美さんへ渡すんじゃないんだよね。久美さんの話を聞いて、一緒に完成させてますからね。

日高:本当にいろいろ仕掛けをやりましたよね。どうすれば伝わるかなって。

川上:1つ1つ地味ですよね(笑)でも、やり続けることが大切なんです。うちの社員でも、ゆずり葉さんでやってることを知ってる人は少ないんですよ。

 

想いのつまった「会社案内」が完成して

日高:今年、ついに会社案内を作ってもらいました。これを読んだ他の経営者の方から「内容が濃い」って言われるんですが、2年半もかわけんさんにヒアリングしてもらってれば濃くなるんですよね。私がどんなことに悩んできたか、気持ちを分かってくれてますから。じつは会社案内を作る時、私は全く取材を受けていないんですよ(笑)。かわけんさんに全てお任せしました。会社案内には、私の想いが全て詰まっているんです。これは凄いことだと思いますし、2年半の成果だと感じてます。表面的な会社案内ではなくて、本当に私の想いそのものなんです。

川上:会社案内を作って、言葉としてある程度のものがまとめられたのかなって感覚があります。さっき久美さんから、3年目で決算黒字になったって話を聞いて、本当にホッとしたし、これだけでも宮崎に来た価値があるなって思ってます。

日高:私は会社で一番大事な理念を、きちんと言葉として持つことが出来て、さらに会社案内といった形に出来ている自信は、私にとって大きいですね。人と話す時はもちろん、次の行動を起こす基準になっています。私は現場の仕事は何もできませんが、私の想いを実現してくれているのはスタッフ達なんです。本当に感謝しています。次の目標は、もう少し高いステージを目指して「強い組織を作る」ことです。そのために、心の部分をスタッフともっと共有することが大切だと思っています。

川上:久美さんとゆずり葉のスタッフならできると思う。宮崎の介護業界だけじゃなくて、九州を変えるぐらいの目標を持っていいと思います。

ーーこれからオモシロホンポに期待することや、こういう風に関わってほしいという希望はありますか?

日高:かわけんさんは、日本全国まわられているから、いろんな情報を持ってますよね。私が相談した時に、そこにヒットする助言や情報を頂けるので、これからもコンサルティングを続けてもらいたいなと思ってます。かわけんさんは同じ目線で話を聞いてくれて、私自身はそれに救われてきたし、有り難いと感じてます。

川上:サポート出来ることがあれば喜んで関わりたいと思います。こういう業界でより良く働きたいけど、今は働けてないって人たちを救うという部分でも、なにかお手伝いが出来ればいいなと思ってます。まずは宮崎で「ゆずり葉には敵わない」っていうポジションを取って圧勝したらいいと思います!

 

株式会社ゆずり葉さま
所在地:宮崎県宮崎市大字新名爪4450-1
HP:http://www.yuzuriha-n.jp/

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