マーケティングや営業の一環としてニュースレターに取り組んでいるけれど、なかなか効果が出ないとお悩みではありませんか? それは、何のためにニュースレターを作っているのかという点をはっきりさせていないからかもしれません。
本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上 健太郎がニュースレターの目的とその効果について解説します。
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。
ニュースレターは「お客さまとの距離を縮めるためのツール」
長年、企業のニュースレター作成に携わってきた経験から、「他社も作っているし、なんとなく作ってみよう」くらいの気持ちで作成し、何を目的として作っているのかという点がないがしろにされているケースが多い印象があります。
ニュースレターの目的はとてもシンプルです。ニュースレターとは、「お客さまとの距離を縮めるため」に存在します。
では、お客さまとの距離が縮まるとどうなるのでしょうか?
お客さまがあなたの会社に対して安心感や信頼感を持ってくれるようになり、さらにはあなたの会社を応援したくなってくれるんです。その関係性を築くためのルートがニュースレターというわけです。
もちろん、その先には売上や利益率を上げる、お客さまを増やす、お客さまの質を良くするなどの目的もあるはずですが、一番手前の目的としてはお客さまとの距離を縮めるという点にあることを忘れないようにしてくださいね!
余談ですが、お客さまとの関係性が良くなるとスタッフの離職率が下がります。現場のスタッフにとって、お客さまと自社との関係性が良い方が働きやすいに決まっていますから。
あなたの会社に良い印象を持ち、応援したいという気持ちを持ったお客さまがいるということは、スタッフにとって自社に誇りを持つきっかけになり、やりがいを感じながら働くことにもつながるんです。さらに、離職率が下がれば採用にかける費用や時間も減り、より有効な人材配置ができるため、利益率アップや売上アップが期待できます。
お客さまとの距離が縮まると、マインドシェア1位になれる!
お客さまとの距離が縮まり、あなたの会社を応援したい! と思ってもらえるようになると、お客さまの中でマインドシェア1位を獲得できるようになります。
マインドシェア1位とは、「あなたから買いたい」と思ってもらえるようになること。お客さまが何か商品やサービスを選ぼうとするとき、最初にあなたの会社を思い浮かべるようになるということです。
例えば、通信販売会社の場合で考えてみましょう。
一度何かを購入した会社からダイレクトメールやカタログ(またはニュースレター)が届いたことがありませんか? これらは、売り込みやセールスというよりも、「当社の存在を忘れられないようにしたい」「何かが欲しいときには当社を思い出してほしい!」というマインドシェア獲得のために送られているものなのです。
ニュースレターはそんな状況を作るための効果的なツールだというわけです。
ニュースレターでマインドシェア1位を獲得できる理由
ニュースレターを発行することで、なぜマインドシェア1位を獲得できるのか。答えは2つあります。
1.繰り返し届けるから
人は忘れる生き物です。あなたの会社のことを一度覚えたとしても、そのままずっと覚えているなんてことはありません。だから、数ヶ月に一度、ニュースレターを発行することで思い出してもらえるようになります。あなたの会社の存在をすっかり忘れ去ってしまっていたとしても、「そういえばこんな会社あったな。まだ頑張っているんだな」と年に数回思い出してもらうことで、「○○が必要だ!」となった際にあなたの会社の商品やサービスを思い浮かべてもらえる可能性が高まるのです。
2.人は一生懸命な人を応援したくなるから
一生懸命に何かに打ち込んでいる様子を見ると、人は無性に応援したくなるものです。ここ数年でクラウドファンディングが注目されるようになりましたよね。まさに、真剣に取り組んでいる人を応援したいという流れが世の中に醸成されつつあるのが今のタイミングです。応援するということは、つまりお金を落とすということでもあります。したがって、「あなたの会社を応援したい!」と思ってもらえるニュースレターというのは、これからの時代に相性の良いツールだというわけです。
世間には間違ったニュースレターの認識があふれている!
ここまで読んでくださった方は、きっとニュースレターの有効性についてご理解いただけたと思います。
しかし、それでも「本当にニュースレターで成果が出るの?」と思われる方もいるでしょう。確かにニュースレターという手法は、かつてその効果を疑われた存在でした。
ビジネス本が流行り、情報商材が売れた2000年代、「内容は何でも構わないからとにかくニュースレターを送れ!」といった風潮があり、テンプレート通りに作っただけのニュースレターが世の中にあふれました。その結果、「ニュースレターは成果が出ないもの」という認識が浸透し、みんなやらなくなってしまいました。
それでも諦めず、ニュースレターを追求し続けたのが、私、川上が代表を務めるオモシロホンポです。
ニュースレターの可能性を信じ、成果の出るニュースレターとは何かを追求し続けてきました。では、成果の出るニュースレターとはどんなものなのでしょうか? それについては次回の記事で紹介していきたいと思います。