お客さまとのコール&レスポンスが売り上げアップのカギ!【ニュースレター作成講座第3回】

ニュースレターの成果をより高めるには、お客さまとの「コール&レスポンス」を活性化させることが効果的です。しかし、ただ待っているだけではいつまで経ってもお客さまからの声は届きません。そこには、適切な仕組み作りが必要です。

本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上健太郎が、ニュースレターにおいてお客さまとのコール&レスポンスをさらに活性化させる方法について解説します。

オモシロホンポとは?
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。

お客さまとのコール&レスポンスで効果倍増!

前回の記事では、「成果の出るニュースレターの作り方」として基本となるポイント3つに加えて、ニュースレターとイベントやキャンペーンを掛け合わせる方法を解説しました。

これらの方法を実践するだけでも十分に効果的ですが、さらにステップアップできる方法でお客さまとの関係性をより深めていきましょう! そのために効果的なのが、お客さまとのやりとり、つまり「コール&レスポンス」の活性化です。

そもそも、ニュースレターとはお客さまとの距離を縮めることを目的としたツール。したがって、お客さまの声が届いてそれをニュースレターに反映する、つまりコール&レスポンスができるようになることで、お客さまとの距離がより縮まる。さらには、売り上げも伸びるというわけなんです。

しかし、紙面に「感想待っています!」などと掲載するだけでは、お客さまは感想や意見を送る気にはなってくれません。また、お客さまが社員の誰かにニュースレターの感想を伝えてくれたとしても、それが制作担当者に届かなければニュースレターに反映することもできません。つまり、「感想が制作担当者にきちんと届く仕組み」を設計する必要があるのです。では、この仕組みづくりのポイントを2つ解説しましょう。

1.感想を届けやすい仕組みづくり

まずは、お客さまが感想を届けやすい仕組みを作ることから始めましょう。ここで、「うちのニュースレターにはメールアドレスを記載しているから大丈夫!」と思った方はいませんか?

「ニュースレターの感想をこちらまで送ってください!」という文章とともにメールアドレスが記してあるのを見て、「よし送ってあげよう!」なんて思ってくれるお客さまは残念ながらいません。もっと手の込んだ仕掛けが必要です。お客さまがニュースレターを読んで意見や要望を思いついたときに、それを伝えるためのハードルをできるだけなくすことがポイント。効果的な方法を5つ挙げてみましょう!

1.QRコード

感想を記入できるフォーマットに飛べるQRコードを紙面に載せる方法です。スマホで読み込むだけでOKですから、気軽にサッと感想を送ることができます。特に若いお客さまが多い場合におすすめです。

2.同梱ハガキ

ニュースレターに感想を記入できるハガキを同梱する方法です。お客さまの年齢層が高い場合、QRコードよりもなじみのあるハガキが効果的。サッと書いてサッと投函できると感じるため、ハガキを同梱する方法がおすすめです。

3.メールやLINE

お客さまのメールアドレスやLINEアカウントにメッセージを送り、感想を返信してもらう方法です。自分宛てにメッセージが届くことでお客さまの心理的なハードルが下がり、返信してもらいやすくなります。これらのリストがある場合にはぜひ有効活用しましょう。

4.直接聞く

お客さまと顔を合わせたときに直接聞く方法です。泥臭い方法ですが、「ニュースレター届きました? どうでした?」などと尋ねることで、意外といろんな感想が聞けることが多いものです。

5.集まった声を紹介する

お客さまからの声や感想は、積極的にニュースレターに掲載しましょう。メールマガジンやブログでの共有もOKです。そうすることで、「感想を書いている人はたくさんいるんだな」と思ってもらえて、感想を書くかどうか悩んでいる人の背中を押すきっかけになります。

2.感想を社内で共有しやすい仕組みづくり

お客さまからの声は、ニュースレター担当者に直接送られてくるものばかりではありません。社内にあるさまざまなルートから積極的に集めていきましょう。特に、営業担当など、お客さまと接する機会の多いポジションのメンバーには、ニュースレターの感想があれば
どんな小さなことや「読んだよ」というひとこと、ちょっとした苦情や要望でもかまわないので報告するようお願いし、それを習慣化するようにします。

しかし、それぞれに業務が忙しく、せっかくお客さまから感想を聞いていても報告にまで気が回らないことも。そこで、社内で感想をうまく共有するためのポイントを挙げてみます。

専用チャットを作る

専用のチャットワークやLINEのグループを作り、そこに投稿、報告してもらうようにします。お客さまの声として蓄積されることで、自社の資産にもなります。

会議で報告する習慣をつくる

会議の際に議題のひとつとして組み込みます。毎回繰り返すことで、報告が習慣化します。

報告してくれた社員を評価する

報告してくれた社員を、トップや上層部が評価するようにします。「報告すると評価される」ということが社内に浸透すると、みんな率先して報告してくれるようになります。

そして、集まった感想の中に紙面に反映できるような意見があれば取り入れ、さらに「ご意見ありがとうございました!」などと返信するようにしましょう。その感想を出してくれた方は、きっとファンになってくれるはず。これがコール&レスポンスの本質です。

声を集める仕組みを整えてコール&レスポンスを活性化!

今回ご紹介したコール&レスポンスの仕組みがしっかりと回るようになると、お客様はきっとあなたの会社に共感や応援の気持ちを持ってくれるようになります。そして、あなたの会社で買わないという選択肢がなくなってくるというわけです。

……と、ここまではニュースレターを作るために知っておいてほしいことを紹介してきました。次回からは、実際にニュースレターを作る際に役立つ実践的な内容に踏み込んで解説していきます。

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