
今回は「原稿の書き方」の4回目、ニュースレターの本文を書く方法について解説します。
ニュースレター作成の中でも特に大事な工程である、本文を書く作業。
「難しそうだな」と思う人もいるかもしれませんが、深く悩まなくても気軽にできて、効果の高い書き方を解説しますので、ぜひ試してみてください。
本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上 健太郎が、ニュースレターの文章の書き方について解説します。
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。
前回はラフを修正し、精密にしていく方法を紹介しました。こちらもあわせてご覧ください。
ニュースレターの文章を悩まず書く方法

以前の記事で中小企業のニュースレターの文章は、「わかりやすい」「スラスラ読める」の2つを満たしていればいいとお伝えしました。
今回は、この「わかりやすい」「スラスラ読める」を満たした文章を簡単に書く方法を5ステップで紹介します。
これは僕が独学で身につけた「かわけん流」の文章作成です。
広告会社では、売上を伸ばしていくために広告をたくさん作ることが必要とされます。そこで、できるだけ早く、効果的な文章を作る方法を編み出しました。
文章を簡単に書ける5つのステップ
- 選ぶ
- 分ける
- 並べ替える
- 書く(描く)
- 整える
それぞれの工程を詳しく説明していきます。
1.選ぶ
まずは1つの紙面企画で表現したいことをキーワードにして書き出します。これは前回の講座でやりましたね。
前回と同じように、書きたいことをひたすらキーワードとして書き出しましょう。
ただし今回は、あとで「2.分ける」、「3.並び替える」の作業を行うため、小さなふせんにキーワードを1つずつ書いていくのがおすすめです。
2.分ける
書き出したキーワードをジャンル、もしくは同じような内容ごとにグループ分けしていきます。
例えば400文字くらいの文章を書きたい場合、100文字くらいのボリュームがあるキーワードのグループを4つ作り、文章の「起承転結」にするイメージです。
書いたキーワードを見ながら、「これは起かな?」「こっちは承かな?」といくつかのグループに分けてみましょう。
「起承転結」のどこに入るかのイメージが湧かない場合は、とりあえず似たもの同士をグループにしておくだけで大丈夫です。
3.並び替える
各キーワードの順番を決めます。いわゆる「文章構成を決める」という作業です。
「2.分ける」の段階で、各グループを「起承転結」のどこに何を置くか決めていない場合は、ここで一旦、すべてのキーワードを俯瞰してみましょう。
そして「これが1番かな?」「こっちは2番目かな?」と思ったら順番に並べてみます。
大切なのは「わかりやすい」「スラスラ読める」文章を作ることなので、どうすればスラスラ読める文章になるかを考えて、必要に応じてどんどん並び替えをしましょう。
ここは重要な工程なので、難しいと思ってもあきらめずに作業してみてください。
4.書く(描く)
「3.並び替える」で順番を決めて並べたキーワードを眺めながら、パソコンで文章を書いていきます。
これまでの作業をすべて手書きで行っていた場合、この書く工程で、初めてパソコンが登場します。
各グループに所属するキーワードを見ていくと、グループの中でも「これは最初に書く、こっちは後で書けばいい」というイメージが湧いてくるのではないでしょうか。
そのイメージに合わせてグループ内のふせんの順番を入れ替えると、文章の土台のようなものができてきます。
これを見ながら、パソコンで文章を打ち込んでいきましょう。
このときのポイントは「しっかりとした文章を書こうとしない」ことです。
ほかの人には見せられない、ふせんのキーワードをザーッと並べただけのような文章で構いません。
整える作業はあとで行っていきます。
5.整える
「4.書く(描く)」で作った文章を整えていきましょう。一般的には編集と呼ばれている工程です。
説明がわかりにくいと感じたところを書き足したり、いらない箇所を削除したりしてわかりやすい文章にまとめ上げていきます。
かわけん流文章作成術のメリット

上記の方法で文章を書くメリットは2つあります。
- 文章が迷子にならない
- 伝え漏れがなくなる
順番に詳しく解説します。
1.文章が迷子にならない
文章を書くとき陥りがちな罠として、「書いている本人でさえ何を伝えたかったのかわからなくなる」というものがあります。
しかし書き始める前に必要なキーワードをメモして、整理してから文章を書くと、そういった失敗をする確率が下がります。
2.伝え漏れがなくなる
これもよくある失敗なのですが、文章を書くことに夢中になっていると、肝心の伝えたかったことを文章に入れ忘れてしまうことがあります。
最初にふせんを使って伝えたいキーワードを出し尽くしておけば、そうした「伝えるべきことを入れ忘れた」という失敗を回避できます。
完全に防げるわけではありませんが、かなり減らせるはずですよ。
ポイントはいきなり文章を書き始めないこと

文章作成で失敗しないポイントとして「いきなり文章を書こうとしない」ことも押さえておきましょう。
例えばA4サイズのニュースレターを作りたい場合、PowerPointやIllustratorでA4の枠を作って、そこに直接文章を書きたくなるかもしれません。
しかしニュースレター制作に慣れていないときにこの方法で書くのは避けましょう。
文章を書き上げることが出来ても、結果的にお客様に伝わらない文章になってしまう恐れがあります。
今回紹介したかわけん流文章作成術では、いきなり書き始めずに、下準備に時間をかけています。
できるだけ最初に「全体を思い描いて」、「並び替え」をして文章の流れを作ってから執筆を行い、最後に「整えて仕上げる」ことが大切なんです。
この方法なら、文章を書くのが苦手な人も、悩むことなく書き上げられるはずです。
以前の記事でも繰り返しお伝えしていますが、文章は「書く」というより「描く」という感覚で作りましょう。
ニュースレターの文章作成以外でも、さまざまな文章を書く場面で使えますので、ぜひ覚えて活用してみてください。
ニュースレターの文章は5ステップで悩まず書ける

今回はニュースレターの本文をできるだけ悩まず、効果的に書くための方法を解説しました。
ポイントはいきなり書き始めず、きちんと下準備を行うことです。
選ぶ、分ける、並べ替える、書く(描く)、整えるという5ステップを順番にやってみてください。
次回はかわけん流文章作成術の具体例を解説します。
実際にどうやって文章が出来上がっていくのかを知ることで、「自分にもできそう」という自信が湧いてくるはずです。
ぜひチェックしてみてください。