原稿の書き方!文章作成の流れを具体例で解説【ニュースレター作成講座第23回】


今回は「原稿の書き方」の5回目、文章を書く方法を具体的な事例で紹介します。

前回紹介したかわけん流文章作成方法を使って、オモシロホンポのホームページに掲載されている文章がどんな風に作られていくのかを見ていきましょう。
具体例を見ることで、より使い方の理解が深まるはずです。

本記事では、オモシロホンポの代表を務める“かわけん”こと川上 健太郎が、文章の書き方の具体例について解説します。

オモシロホンポとは?
ニュースレターを軸に広告・広報の制作を通じて、全体の99.7%を占めている中小企業の仕事をオモシロく演出することで日本を元気にすることをミッションとする会社。
これまで、34都道府県の100業種を超えるさまざまな企業のニュースレターを累計1,300号以上手がけてきました。

前回はかわけん流文章作成方法や楽に書くためのポイントを解説しました。こちらもあわせてご覧ください。

簡単に書けるかわけん流文章作成の事例をチェック!

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今回はオモシロホンポの会社案内に掲載されているQ&Aの文章が出来上がるまでの流れを紹介します。
ニュースレターの作成事例ではありませんが、「かわけん流」を使いこなすポイントが伝わりやすいものを選びました。

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上記の文章は139文字と、ニュースレターに近い文字数になっているため、「自分がニュースレターの文章を書くときはこんな感じかな?」と想像しながら読んでみてください。

今回は下記の6ステップで進めていきます。

  • 0.誰に何を伝えたいかを決める
  • 1.選ぶ
  • 2.分ける
  • 3.並べ替える
  • 4.書く(描く)
  • 5.整える

詳しいやり方を順番に解説します。

0.誰に何を伝えたいかを決める

前回紹介した「かわけん流」の5ステップには入っていませんでしたが、まず文章を書き始める前に、誰に何を伝えるのかを考えましょう。実はここがとても大事なんです。

以前の講座では「自社のニュースレターの読者は誰か」を決めるのが大事だとお伝えしました。
それに加えて、「特にこの紙面企画はこういう人に読んでほしい」と決めておくと、ニュースレターを発行する効果がアップします。
できれば毎号、紙面企画ごとに読者をイメージできるとベストです。

今回書く文章は、オモシロホンポの会社案内に掲載するQ&Aの一部です。
支払い方法について知りたいということは、読者はオモシロホンポに仕事を依頼しようと考えている人だと想定します。

その人たちにオモシロホンポが伝えたいことは「前払いにしてほしい」旨です。
オモシロホンポでは起業した2004年からずっと、制作代金は基本的に前払いでお願いしています。広告やニュースレターの制作には半年から1年程度かかることがあり、後払いでは会社が立ち行かなくなる恐れがあるからです。

そこで、このステップでは「仕事を依頼しようと考えている人」に「先払いでお願いします」と伝えようと決めました。

1.選ぶ

ここからは、前回紹介した5ステップに沿って文章を形作っていきます。

まずは書きたいことをキーワードにして、ふせんに書き出していきます
ふせんを使うと、次の「2.分ける」の作業が楽にできるのでおすすめです。

この段階では人からどう思われるかなどは気にせず、頭に浮かんだものをどんどん書きます。

今回は
「うちは小さい会社」
「広告の仕事は資金ショートしやすい」
「納期のズレが多い」
といった前払いをお願いする理由のほかにも
「前払いを了承してくれない方はご遠慮ください」
といったやや強めの言葉も書いてみました。

「一方的では無く話は聞く」は、一方的に前払いを押しつけるわけではなく、経理ルールなどの都合上前払いが難しい場合は相談に乗る旨を伝えたいと思って入れました。

「本気なら前金でヨロシク」は、文章の最後に入れたいと思ったキーワードです。
もしオモシロホンポと本気で仕事をしたいと思ってくれているなら、前払いにしてほしいという思いを伝えたいからです。

この時点では、最終的に文章に盛り込むかどうかは考えなくて大丈夫です。
書きたいと思ったことは、ひととおり書き出しておきましょう。

2.分ける

キーワードを書き出したら、次は分ける作業をします。
「1.選ぶ」でキーワードが無秩序に並んでいる状態から、4つのグループに分けました。

左上の「吹けば飛ぶような小さな会社」と「うちは小さい会社」は会社の規模の話をしているため、同じグループにしています。

左下の
「でも、前金だと助かる」
「一方的では無く話は聞く」
「各社経理のルールがあると思うのでそれについては善処するつもり」
は支払い方法に関するキーワードのグループとしてひとまとめにしました。

右上は
「前払いを了解してくれない方はご遠慮ください」
「起業当初から前払いでお願いしている」
「お振り込みいただいてから業務スタート」
「本気なら前金でヨロシク」
と強めの言葉を使っている言葉をグループにしています。

右下の
「広告の仕事は資金ショートしやすい」
「後からゴネられることがある」
「納期のズレが多い」
は前払いをお願いしたい理由としてまとめました。

3.並び替える

分けたあとは、並び替えをします。

最初は、「うちは小さい会社」と「吹けば飛ぶよな小さい会社」にしました。
次に「起業当初から前払いでお願いしている」などの強めの言葉のグループ。
3番目に「広告の仕事は資金ショートしやすい」など前払いをお願いする理由のグループ。
4番目に「一方的では無く話は聞く」旨のグループを置き、最後は「でも、前金だと助かる」という柔らかい表現で文章を締める予定にしました。

ある程度書きたいことが流れとして見えてきましたが、まだ文章らしくなっていないため次のステップに進みましょう。

4.書く(描く)

キーワードの集合体だったものを、文章にしましょう。
最初から立派な文章を作ろうとするのではなく、まずはキーワードを並び替えて文章らしくするイメージです

左上は「オモシロホンポは小さい会社です。吹けば飛ぶような小さな会社です。なので、」となっており、これだけでは文章として不自然ですが、まずは気にせず作業を進めましょう。

ほかの箇所もまだきれいな文章ではありませんが、これまでよりも文章らしさが出てきたのが分かると思います。

「本気で成果を出したいのであれば、なにとぞ前金でよろしくお願いいたします」のように、今までのステップにはなかった内容も少し書き足しました。
また、いらないと感じたキーワードはこの段階で削除して構いません。

最後が「でも、前金だと助かるなぁ」で終わっていますが、ここはあとで整えることにして次のステップに進みます。

5.整える

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わかりにくい箇所を書き足したり不要なものを削ったりして、最終的に文章として完成したものが上記です。
前払いでお願いしたいということを139文字で表現しました。

締めの言葉が「でも前金だと助かるなぁ」では不自然だと思ったため削除し、「善処する心づもりも持ち合わせております」に変更しています。

ここまでが文章を仕上げるまでの一連の流れです。
こうして順番に見ていくと、「思ったより簡単に書けそう」という気がしませんか。

ニュースレターに応用して書いてみよう

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今回はかわけん流の文章作成方法を、具体的な例で紹介しました。

今回の重要ポイントは、最初に「誰に何を伝えたいかを決める」ことです。
ニュースレターの文章を書く際も、ぜひ同じ流れでやってみてください。きっとスムーズに執筆できるはずです。

次回は、ニュースレターのデザインをデザイナーに依頼するときのポイントについて解説します。
デザインについては、自分で一から作ろうとするよりデザイナーの力を借りるのがおすすめです。
いくつかのポイントを押さえておけば、トラブルが起きにくくなり、スムーズに制作が進みます。ぜひチェックしてみてください。

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